ワンダーランド

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「逃げるしかなかった」ので転職した

dennou-kurage.hatenablog.com

 

新卒入社した会社を半年で辞めて転職した。

現在、社会人2年目です。
転職活動はまったくしていない。運よく学生時代に就職活動で面接を受けた会社が新事業所を開けるので、もし就職していないのであればどうだろうか?という話をもらいすぐ乗った。就職していたけど退職してそちらの会社に入社したいと、すぐ乗った。そして入社半年で退社した次の日に転職先へ入社した。正社員採用。無職期間ゼロの転職だった。

 

勤務体系は少し変わったけど*1、お給料は増えた。サービス残業もない。何よりパワハラをする上司がいなくなった。詳しくは書けないけれど、フェミニスト達がきっとボコボコにする案件だったと思う。

でも新入社員のぺーぺーの私がその上司に対して何かを起こす力も頭もなかったし、地に落とす方法も今なら思いつくけど当時はそんなことすら考えられなかった。離職率に関わるからか退職願を出した後、2回も本社から人事部長がやってきて『会社の対応に問題はなかったよね?』って問い詰められたけど人事部長と役員に囲まれてるから言ってやりたいことも何ひとつ言えなかった。状況を説明しても最後までだれも味方してくれなかった。自覚が足りないと散々責められたが、社会に出たてで右も左もわからない新入社員にどれだけの選択肢があるのか、と思っていた。自分がされたら嫌なことをしない、そんな当たり前のことができない人間に振り回された。非がないとは言わない。でも私は圧倒的に弱者だった。女性の尊厳を踏み躙られた。

 

退職願を出した後、「辞めてどうするんだ?」「辞めたって何にもならない」「職歴も何もないのに、辞めたらただの負け組じゃないか」等々散々詰められたけど辞めた。自分でも「逃げ」だったと思っている。でも逃げるしかなかった。後悔はしていない。
まあ、退職願を出した時点で次の会社の内定はもらっていたので辞めない以外の選択肢はなかったのだけれど。
次の転職先が決まっていることは最後まで言わなかった。言う必要がないと思ったから言わなかった。もう下手に詮索されるのも嫌だったから。

 

今の会社は、サービス残業もないし仕事はゆっくりだし、パワハラする上司はいないし煩わしいプライベートの絡みもほぼない。ホワイトデーのお返しに金平糖返してくるようなセンスのカケラもない同僚ばっかりだけど*2許容範囲内だ。(えげつない上から目線)

 

あのまま逃げずにいたら、いつか自分自身が崩壊していたと思うし辞めた段階でも正直ギリギリだった。
運よく無職期間なく転職できたけど、遅かれ早かれ退職はしていたと思う。退職ではなく転勤、休職も提案されたけど多分退職していたと思う。

自分を守る為には「逃げる」しかなかった。
転職先が決まる前は学生時代のアルバイト先に戻ろうかとも思った。「職場」の替えはきくけど「自分」の替えはきかない。
仕事が楽しくて楽しくて仕方がないって人の方が少ないだろうし、多かれ少なかれそれぞれにストレスや悩み、葛藤は抱えていると思う。それが耐えられる、どこかに発散できるうちは頑張るのも悪くないと思う。辞め癖がつくのは決していいことではないし、現代の日本において職を転々とするのはマイナス評価につながるのは否めない。でも、自分で自分をコントロール出来なくなった時は「逃げる」ことが一番だと思う。

自分で自分の体調をコントロールできるなら、ストレスをコントロールできるなら、頑張れると思うなら頑張ればいいと思う。
でも何もかも自分ではどうしようもできなくなったら、ならなくなったら、逃げていいんだと思う。

 

私は逃げてよかった。
生きているから、いろんな悩みは尽きないけど「逃げ」の転職をしてよかった。

 

 

 

 

朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)

 

 

病んでいた時ずっと、この映画を見て泣いてた。

 

*1:土曜日出勤、勤務時間の変化

*2:甘いものは得意じゃないですと言ったのに金平糖。なのに金平糖。しかも所員全員合わせてのお返し。超根に持つ。